今日は、VentoZERO号のメンテナンス及び試乗をしてきました。
コースは、Vento号でお馴染みの五月山横コース。
このコースを走ることで、Vento号との差を測るためです。
率直な話、結果から言うと、電動アシスト自転車と、ママチャリ位の差が・・・。
もちろん電動アシスト自転車の方をVento号。ママチャリの方をVentoZERO号。
そうなるのは、当たり前で、Vento号は日本一周用に改良に改良を重ねたスペシャル機。VentoZERO号は、まったくノーマルの純粋な、アダプター式ハンドサイクル。
乗る前からわかっていたことですが、Vento号の快適さに馴れてしまっている私には、過酷なまでにきつい試練となりそうです。(T_T)
ここでVentoZERO号と言う名前について…。アダプター式ハンドサイクル=VentoZERO号。
簡単に言えば、Vento号が初号機とすれば、その前に乗っていたということで、1の前の0ということで、VentoZERO号と名付けたのですが・・・単純。
それにしても、今日のコースは、厳しすぎ!!
平均斜度は、7~12%少し越えるくらい。
最後の急勾配は、Vento号に荷物を乗せずに一番軽いギアで、空転しながらも何とか上りきれるぐらいの急斜面で、荷物を積んでいるときの限界斜度が12%ですので、ここの斜度は13%以上だと思われます。坂の入り口から、8割くらいは、平均斜度10%位。残りの2割くらいの平均斜度が、13%以上。でVento号で登り15分下り3分。位のコース。
それをVentoZERO号で登ってみると、坂の入り口に入ったとたん、前輪が空転。まだ登っていないやん、と言うところでまったく登れず、このことからVentoZERO号の限界は斜度4%位かなと思う。このVentoZEROで、この急斜面コースを攻略するにはどうしたらよいかと試行錯誤、四苦八苦しながら導き出した答えは、後輪を両手で廻して登るというスタイル。
いわゆるパワー漕ぎ!!!
→というか、車椅子で斜度13%以上越えをしようとするもの!!
笑いが止まらない\(^o^)/(笑)
しかし、ここまで斜度がきつくなると、車椅子だけだと、たぶん車輪を手で漕いだ瞬間ひっくり返るのが落ち。と言うくらいむっちゃ恐い。
しかし、流石にこのアダプター式ハンドサイクルの利点が活かせることが判明。
それは、前輪部分(ハンドサイクル本体)の重さが15kgもあることだ!!
元々、前輪に加重がかかるように、前輪部分を重たい設計にしているのだと思うが、これをうまく使うことにした。
車椅子だけだと、ひっくり返る急斜面も、前に相当の重りがつけば、ひっくり返りにくくなる。とりあえずひっくり返った時点、もしくは後輪から手が離れた瞬間、大怪我覚悟でこの最大の斜度13%以上越えを試してみることに・・・。
諦めない心と、根性のみが、達成感を知っていると信じてこれまで同様登るのみ。
1回漕ぐごとに、15kgもある前輪が、15cmくらい軽く持ち上がるという恐怖を感じながらも、諦めたら、恐怖と言う防衛反応スイッチが入り、今後二度と登ることができなくなることもわかっていたので、諦めるわけにはいかなかった。
結果は、パワー漕ぎで見事クリア!!!!!
しかし、普段鍛えていない両腕は、筋肉が軽く限界を超えたようでプルプルが止まらない。
走り終わった今もパソコンを打ちながら両手のプルプルが止まっていない。(笑)
本当に厳しい。。。
VentoZERO号でのタイムは、坂の入り口から山頂まで40分、下り5分。とVento号の約3倍。本当に厳しい。。。
だってハンドサイクルで登ったぞ!!
というより、車椅子で登ったぞ!!
と言う方がわかりやすい結果だったから。。。(笑)(笑)(笑)
ほんと、今回のグアム島一周は、最難関となりそうです。。。
たぶんグアム島南側は、このパワー漕ぎのみとなりそうだからだ。
その分、やりがいはありますけどね。
なんか今日のコース攻略で、沸々とした熱い挑戦魂に火がついたとういうか、ここまできたら絶対にやってやるという気力が満ち溢れてきたのでした!!!
頑張るぞ!!
お~~~!!(笑)(^^ゞ
ここで、Vento号と、VentoZERO号の比較と言うか、違い。この前書いたもの意外で発見したもの。
Vento号:両腕上腕の裏の筋肉を使う。両腕前腕の下の筋肉を使う。握りは八の字で脇を開いて楽に漕げる。
VentoZERO号:両腕上腕の前の筋肉を使う。両腕前腕の上の筋肉を使う。握りはL字で脇を閉じて窮屈に漕ぐ。改良の余地あり。これでは、厳しい。+車椅子漕ぎ。これがまた、極度に厳しい。車椅子愛用者なら普段から上半身が車椅子仕様にパワーアップされているのでしょうけど。。。私はノーマル+亜脱臼と言うことで。。。
まずまず、今日を振り返ってみましょう。
9:00に自宅を出発。なんと家を出るところからつまずいた。
階段3段分のスロープを降りるのだが、いつもの場所にあるはずのブレーキがない!!
とっているうちに、スロープの下りに差し掛かり、ブレーキを使えないまま、スロープに激突。そのままクラッシュを繰り返しながらスロープを下りきる。
危ない危ない。
慣れと言うものは恐いもので、とっさのブレーキ判断ができないことに気付く。習うより馴れろということで、毎回意識しながら身体で覚えることに。
川沿いに出たところで、漕ぎにくさに気付く。そりゃそうでしょう。ハンドルを廻すと、太ももに当たる。
と言うことで、昨日尾形さんに教わったハンドルの高さを胸の位置に合わせる。と言う作業。
昨日見せていただいたアダプター式ハンドサイクルは、とてもシンプルで着脱も一人で楽々。しかし、VentoZERO号は、8箇所のボルトを緩めて、一つずつ調整していくタイプ。だいたいこんなものだろうと調整にかかった時間が1時間。
10m進んだところで、胸元にあったハンドルが、また、太ももまで下がる。調整不足。
そこで、また1時間の調整。
そして、また、10m進んだところで、なんとなく違和感があるので、徹底的に調整。ここで30分。ようやくおおよその調整が完了。
まずまず自分の身体に合うようになった。
ここまでで、もう2時間30分。まだそんなに走っていないのに。(笑)
だんだん笑いが止まらなくなる。ニヤニヤというか、苦笑いというか、満面の笑顔で笑いが止まらない。周りでみている方々も気持ち悪かったであろう。
なぜそうなったのかというと、Vento号との余りにかけ離れた違いに、本当にこれでいけるのだろうかと言う不安が、笑顔に変わったようである。恐さを越えると笑っちゃいますよね。(私だけか(~_~;))
そんな状態のまま、軍港橋を越えて、坂の入り口に到着。
さあここからだ!!
と、登り始めてまもなく前輪が空転しだした。
えぇぇぇ~~まだ登ってないやん。
しかもVentoZERO号が後ずさり!!!
危ない危ない。
どんなに厳しい斜度でも、Vento号なら前輪にある2つのブレーキで止まる。そのイメージしかなかった私は、ズルズル落ちていくVentoZERO号を止められず!!
側道の溝に落ちる瞬間、昨日の尾形さんの言葉を思い出す。『最終手段は、後輪をつかんで止める』・・・なんと側溝に落ちる寸前で思い出した言葉に救われて、間一髪でハンドルから両手を離し、後輪へ。
左側のタイヤを見てみると、あと、1cm遅かったら、そのまま溝の中でした。(笑)
いやぁぁぁ厳しい。恐い。慣れって染み付いていますもんね。これまでの9000kmで馴らした感覚と、10km程度の感覚では、順応するのに時間がかかるのは当たり前。
それにしても、私が日本一周を決めたのが、このアダプター式ハンドサイクル。舞洲の4kmコースがとても走りやすかったということでしょうか。
話がそれちゃった。
ここで、空転と言うことは、まったく登れないということじゃないか・・・。
さて、ここからが、本番と言うところで、溝に落ちかけたドキドキ感が覚めやらぬまま、登りきるための方策を導き出さなくてはと、しばし考える。
私の中で車椅子では、坂道は登れないというイメージがあったため、なかなか後輪を廻して登るという発想が実行できず。そのまま更に考える。
しかし、どう考えても、ハンドルを廻して乗るのは無理。しかしここでは斜度5%くらい。
後輪を漕いで車椅子として登る以外に答えはないと判断。
ここで、ようやくスイッチを切り替えて、後輪が廻せなくなったらそこが限界と言うことにして、どこまで登れるのか試すこととなった。
幸いにも、後輪には、タイヤに平行して丸いハンドルがついていたので、ラッキーだった。
これがタイヤだけだと、おそらく廻せなかっただろう。
舞洲でお借りしたときに、先生に強くハンドルつきのタイヤを勧めていただいていなかったら、軽さを重視する余りハンドルなしを選ぶところでした。
先生ありがとうございました。ハンドルがあるのとないのでは、坂が登れる、登れないくらいの大きな差があることに気付いたのでした!!m(__)m
しかし、つるつるのグローブだっため、滑る滑る。手のひらひりひりです。
次回からは、滑り止め付きのグローブを使うことに決定。両手も滑るハンドルを廻し続けて、打ち身に、擦り傷で手のひらも、甲もぼろぼろです。(T_T)
途中何度か、通りかかった方に「押しましょうか」とお声かけをいただくほどに・・・。
よっぽど過酷さが伝わってしまったのでしょうね。
ビックリさせてしまって申し訳ありませんでした。
中には、杖をついた年配の女性にも「押しましょうか」とお声かけをいただくまでに・・・。
なんだか恥ずかしさが増してきて、泣きたいくらいに・・・。
グアムのことを考えるとここで泣いては終わりと言うことで、泣かなかったけど(笑)
恥ずかしさ以上に、諦めないという思いを更に強くして、登り続けたのでした。
そして、残り2割の斜度13%以上の入り口に差し掛かり、ここからが正念場と言うことで、最後の、根性試しをすることに。このとき両腕は、プルプル状態。両腕も、握力もほとんど力が入らず・・・。
見るからに、登れそうじゃない・・・。
落ちるのが目に見えているものの、頂上まであと少しと言うのもわかっている。
ここを越せるかどうかが、今度のグアム攻略のカギとなるため、諦めるわけにはいかない。時間がかかっても登りきると、心を決めて、最初の中間地点までクリア。
この時点で、頂上が見えるところまで来た。
更に斜度がきつくなる。約100mくらいの距離で二階建ての家を軽く越える高さまで登るのだから、きついはず。
後輪を廻すたびに、前輪が15cm浮く!!
しかも左右の力の入れ具合を同じにしなければ、バランスを崩して後ずさりする。力を入れすぎると後ろにひっくり返りそうで・・・いやぁぁぁ恐いですね。
こんな体験初めてですからね。(笑)
何度か指を痛めながらも、なんと頂上を攻略!!!!!!!
VentoZERO号から降りることなく、頂上制覇となったのでした。
思えば、Vento号で初めてこの頂上を制覇したときには、嬉しさの余り泣き出してしまったものですが、更に厳しい条件のVentoZERO号での達成は、これまた大きな自信となりました。ここをクリアできたということは、Vento号と同格。
グアム島一周も何とかなりそうな気がしてきました。しかし、超~~過酷な挑戦となりそうですが・・・。
過酷といわれれば、言われるほど、挑戦魂に火がつく私!!
今から、グアム島一周が楽しみです。\(^o^)/
その前に、15kgのハンドサイクルをどうやってグアムに持ち込むかが、問題ですね。
Vento号でも、22kgあるのですがほとんど変わらないですもんね。
その他に、衣類に車椅子もありますからね。
VentoZERO号での下りは、Vento号よりもとても楽で、ハンドルを逆回転に保つことでブレーキとなりますから、ブレーキを握り続けるということがありません。
そうだ、VentoZERO号は、ハンドルを逆回転させることで、バックができるのです。扱い方は、慣れないと難しいですけど(^^ゞ
そんなこんなで15:00無事に帰宅いたしました。
明日は、筋肉痛と腱鞘炎が待っていることでしょう・・・(笑)
長くなりましたが、ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。
本日の走行距離 29.0km
本日の実走行時間 2:25’45
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