第35弾4日目『後編』
納沙布岬からの折り返しとなる南側は歯舞に入った辺りから海からの冷気と共に濃霧となり一瞬にして冷凍庫の中となったわけですが、大型トラック何台物昆布が引き揚げられ、皆さん家族総出の作業をされていました。寒く忙しい中お声かけありがとうございました。
このときふと思ったことが歯舞という地名。私は北方4島のうちの一つの島が歯舞だと思っていましたが、根室半島の一部という事なのですね。実際走ってみないとわからないものですね。
そして昨日は日本最東端の駅の話までしましたね。
今日は続きです。(^-^)
花咲から霧多布までの道のりですね。
根室半島が遊園地みたいに楽しかった分ここからは本当に恐い後半戦でした。恐いと言っても、己の恐怖心との戦いになるのですが、ここから先は、ある意味修行っぽい行程でしたね。集中力と精神力を高めて、内に秘める恐怖心を鍛えるみたいな。この道道142号線は花咲から約65kmのコースですが私が走った6時間で通った車は約30台となんとも寂しい道で、しかも濃霧で冷凍庫の続きでしょ。なおさら恐怖心をあおるわけですよ。
でもね花咲から落石までは、寒いだけで大丈夫でしたけど。それから花咲はね地元の方が花咲漁港は有名で…。と言う言葉に誘惑されて漁港の方まで降りていったんですけど、行き止まりで何もなく自分のイメージしていた市場などもなかったので外れたなと…。ただ場所がわからなかっただけかもね。(笑)
おかげで一番下まで急坂を降りたものだから142号線に戻るときも道は違えどしっかりと登りでした。
話を戻して…。
落石から先は山の方へ入っていく道なのでここからは登りと下りの繰り返しでいくつもの山を越えることになるのですがそのアップダウンを例えると根室半島のアップダウンが波のあるプールの波くらいだとすると。こちらは本物の海の10mを越える津波みたいな感じ。ようするに壁みたいな。いかに下りの勢いを登りに生かせるかで大きく疲れと時間が変わってくるのです。
多分ね晴れていれば森林浴に最高なサイクリングコースだろうなぁと思えるくらい。しかし濃霧となると一変してジェラシックパークみたいな。本当に鬱蒼としたジャングルそのもの。しかも歯がガクガクするくらい寒いでしょ。心まで凍りつくような…。
多分この日の朝一番にいきなり犬に脅かされているから頭のどこかに残っていたのでしょうね。しかもその濃霧がさっと引いた瞬間に見えた動植物の実験場の看板。なんでこんなところで何の実験をしているの…。と恐怖心をまたまたあおるわけですよ。
気が小さい割に想像力が豊かなものだから…。(笑)
周りには朽ち果てた木々も並んでるし、そうだ道路標識にクマの爪痕まであったんですよ。上から下に引っかいたような。写真撮っとけば良かったな。止まる勇気はなかったけど。ほんとにクマスズだけが頼りでしたね。1m先も見えない場所で登り下りの繰り返しでしょ。無音で6時間を走り抜くと言うのは勇気いりますよ。むちゃくちゃ寒いし。
そう言えば青森の時も同じような体験をしたなと思い出しました。
こんな盛りだくさんな1日でした。今日の宿は霧多布岬手前の霧多布里さんです。17:00宿着。
明日は、花巻オヤジさんお勧め、ツーリングマップル北海道版にも紹介されているこの霧多布里さんのお話を少し書いて4日目の記事を完了したいと思います。
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コメント
こぶたろうさん。
6時間で、こぶたろうさんの横を通過した車はわずか30台ですか。
さすがは道東ですね!
★★★神戸須磨・須磨はじめ★★★
投稿: 須磨はじめ | 2010年7月28日 (水) 20時34分
(´Д`;≡;´Д`)アワアワ 無言で6時間…寒い…霧…。
道中、なかなか寂しそうなところでしたね(゚ー゚;
((・(ェ)・;))クマの爪痕…ひえ~~~~~!!自然豊かなところですね\(;゚∇゚)/
ご無事でなによりでした(TωT)ノ
投稿: 一眼レフの妻 | 2010年7月28日 (水) 21時28分
須磨はじめさま
こんにちは。
やはり道東は自然豊かな所で家などもほとんどなく牧場も広い範囲に点在しているだけなので、車も走らないのでしょうね。まあ国道に出ればそれなりに交通量は多いと思いますが…。
投稿: こぶたろう | 2010年7月29日 (木) 17時04分
一眼レフの妻さん
こんにちは。
クマの爪痕は、標識の位置が約2m位の位置だったのでよっぽど大きなクマが立ち上がって引っかいたようなのでしょうね。機会があれば話のネタにぜひ訪れてみてくださいね。
(^o^;)
投稿: こぶたろう | 2010年7月29日 (木) 17時08分