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2010年7月19日 (月)

第34弾2日目『最後の峠越え寸前…涙のサプライズ』本文

改めまして、2日目の記事です。

今日は、朝4:00起床。昨日走れなかった分もあるし、更にまだまだ峠越えが続くということもあったので、日の出出発と思い4:00に起きてみましたが、なにやら外は雨の様。降ってる感じがわかったのでカーテンを開けてみるとやはり雨。少しテンションが下がって、だらだらしてしまったので、4:45出発となったのでした。

宿の方も、起きれるかわからんけど起きたら見送るからと言われていた通り、4:30に奥さんが起きて来て、その後ご主人も起きてこられたのでした。さすがに朝から嬉しかったですね。

しかも見えなくなるまで、ずっと見守っていてくれたのです。

さて、宿を出てすぐに上り坂に直面。しかも急斜面。いきなり前輪が空転。上れずズルズルと滑る滑る。早朝ということもあって、ジグザグ運転でとろとろと登り始めたのでした。もうこのときには、今日もきついだろうなと思いつつ。ひりひりする手をかばいつつハンドルを廻すが、空転の繰り返しで、本当に10m進んで5mずり落ちるを繰り返しながら、進める。

カッパも蒸れまくりで汗だくになってはテンション下がりまくり。(笑)

そんな始まりでした。

自分の中でも、今日は大きな峠越えが最低4つはあるなと思っていて、昨日の30kmに+して、今日は最低60kmは登りと考えていたので、最悪徹夜走行を覚悟していました。

心の中では、何とか日の入りまでには、県道17号線を抜けたいなと思いつつ…。

しばらくすると雨が止みその後は、曇ったり晴れたりの繰り返しでしたが、えんどうさんの言うとおり、一段と激しさが増したコースでした。いつもの事ながら県道で当たったためしがなかったので(昨日の県道16号線もそうでしたが(笑))、険しいだろうと思いつつも、これまでの経験があるので、何とかなると思いながら何とか一つ目の峠を越えて2つ目に入ったとたん眼前に見えるこれから上るであろうコースの景色に、絶句。

これまでに見たこともない、急勾配をしていたのでした。

戸田の辺りでは、初めて富士山を見ました。イメージの富士山は、雪をかぶったものですが、この時期は、雪が積もっていないようでした。

でも富士山の裾野から頂上までの広大さは、やはり日本一の山だと実感できました。

この時点で、激しい疲労感で富士山を楽しむ余裕はありませんでしたが、しっかりと目に焼き付けたのでした。

そして、途中で書いた記事。

もう限界でした。座り込んでしまって、手の平は痛いし、どこまで続くのか延々と登りは続くし・・・。

しかし、ここで止まるわけにも行かず、自分の闘志を奮い立たせるように「くそぉおおおお」の連呼、負けてたまるかの思いで進み続けたのでした。

しかし、とうとう前輪の空転が止まらないくらいの急斜面が立ちはだかっていました。たった10mほどなのに・・・。

上るどころか、ハンドルを廻す度に、ズルズルと後ずさりしていきます。ブレーキを思いっきり握っていてもズルズルと・・・。危ない。110kmを前輪の接地面だけで支えているのですから当然のことかもしれませんね。

ここまで来ると、何とか下りて、10mほどを押し、更に前進。

その直後、またもや、10mほどの急斜面。またまた10mほど押し、さすがにもう砕ける寸前です。

その後も、何とか漕ぎ進めるも、更に最後の峠(後でわかった距離ですがその時点では知りません)から約1kmのところで、再び座り込んでしまい。

自問自答。

もう手が使えません。

更に進んで最後の峠まで後500mの地点で再び座り込み。

自問自答。

なんか悲しくなってきました。

しかし、諦めたくない。でも後何キロあるのだろう。次の峠を越しても、また次・・・次があったら到底今日中には県道17号線を抜けることはできません。身体の限界と不安もMAX。

しかし、進みます。

ほとんど心が折れかかっています。

そして最後の峠まで300m。

このとき後ろから、自転車の方が通りすぎる際に、「がんばって!!」と一言。

私も「ありがとうございます」と・・・。

そのとき、ギリギリの心が無意識に一言「もう心が折れそうで・・・」。今までこんな言葉を見ず知らずの方に漏らしたことがなっかたのに、本当に限界だったんだなって。

すると、私を抜き去りながら「峠まであともう少しだよ」っと。

その言葉を聞いた瞬間、意味もわからず涙が溢れて止まらなくなってしまったのです。

更に漕ぎ続けると、ちょうど峠の手前で先ほどの自転車の方が、私が登りきるまでの200mの間、大きな声で私を励まし続けてくれたのでした。

「後もう少し・・・峠はそこだよ・・・あともう少し・・・」

「この峠が最後だから・・・この峠を越したら後は、沼津まで下って平坦な道だから・・・」

そして、自転車の方が待つ峠までたどり着いて、顔を合わすなり、またまた、涙が止まらなくなってしまって・・・。

嬉しくて嬉しくてしょうがなかったですね。

この方が、コメントにも書き込みをしてくださった『ひでさん』だったのでした。お互いに感動に包まれていました。

何とか越すことができたんだという達成感と安堵感。そして、最後まで励ましてくださったひでさんの優しさに本当に感謝でした。

ひでさんは、TEAM ENOTRA所属の方で、過酷な状況を何度も何度も越えてこられたんだと言うことが伝わってくる方でした。最後まで諦めない。改めてその強い意志を貫くということを教えていただいたような気がします。

峠を越えて、下っている途中に後ろからまた、ひでさんの一言が「最後まで諦めないで頑張ってくださいね」「それでは・・・」と言い残して、あっという間に前方の遥か遠くに走って行かれました。

ひでさん本当にありがとうございました!!

砕け散る寸前の助っ人サプライズでした。m(__)m

そして、平坦な17号線を走行中に、ちょうどkyokoさんとお友だちが車で駆けつけてくださり、10年以上ぶりの再会となりました。kyokoさんとは昔1度だけお会いしたことがあったのですが、久々の再開となりました。お友だちもとても明るい方で、少しの間昔話などに花が咲きました。(笑)

かき氷ご馳走様でした。

炎天下の中からだの中からしっかりと冷やしていただきました。

後は、今日の予定地の富士市を目指すのみ。

随時吐き気との戦いでしたが、20:00無事に宿に到着。

晩御飯にとコンビニで買ってきたお弁当を食べだしたのですが、色が全く進まず、見ているだけで吐きそうになるくらい。完全にグロッキーでした。

しかし、このままでは、エネルギーの補充ができず明日起きれるかどうか・・・と考えると無理をしてでも食べなくてはと、気持ち悪くなりながらも、何とか食べて、22:00お休みです。

今日までで予定の距離を取り戻したとはいえ、明日は、まるまる68kmの距離を残しています。さてお昼過ぎまでにたどり着けるでしょうか。

本日の走行距離 104.44km
累計総走行距離 11670km
本日の走行時間 10:55′09

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